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新しい人生を作る時
茂さんの一回忌の日がきた
私は朝1番にお墓にいき線香をあげお花を供えた
『茂さん…私は元気だからね…心配しないで』と呟いた
『相川さん…』ふと声をかけられてびっくりした
『奥さん…』
『いつも月命日のお花ありがとうございます。住職さんが、いつも朝早く来られますよと聞いてまってました』
『すみません。私の我が儘で余計な事をして』と私は頭を下げた
『あやまるのは私達のほうです。あなたが最後まで看取ったのに…突き放してしまって。娘や息子はあなたを恨んではいませんよ。感謝してるくらいです』
私は言葉をつまらせた
『どうか、ステキな人が現れたらその人と一緒になってください。あの人の遺品の中から手紙でてきました。あなたあてです』
確かにあの人の字だった
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