新しい人生を作る時

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シルバーの指輪は中指にピッタリだった 模様がハワイアンジュエリーにも見えた これじゃ清吾は使えないなと私はクスリと笑った 12月にはまたボランティアで教会にいくらしい。今年は私も一緒だ 去年、声をかけてもらわなかったら私は家に閉じこもり泣いていただろう 今こうやって立ち直れていないだろう もしかしたら死ぬ事を考えてたかもしれない クリスマスの夜、教会でささやかなパーティーが行われた 手作りのサンドイッチや、フライドチキン、うどんや豚汁。冷え切った身体に豚汁は助かった 芥川さんがこっそり私を呼んだ 『梓ちゃんは、健常者と障害者の恋愛はどう思う?』 『問題ないとおもいますよ。愛に形はないですから』 『清吾の事どう思う?』 『いい人ですよ、付き合いながいけど…』 『付き合ってみる気ない?』私は吹き出した 『芥川さん知らないんですか?私元々、彼の婚約者だったんですよ。私が裏切ってダメになったんです』 『婚約してたの?』 『はい、逃した魚は大きいですね』と私は笑った 『でも清吾はまだ、梓ちゃん好きだよ』 『友達としてじゃないですか?それに、付き合ってた時より本音言えるんですよ…馬鹿な話しもできるし。だから今のこの付き合いが、私達1番いいんです』 芥川さんは苦笑いしながらビールを飲んでいた
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