新しい人生を作る時

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お正月私は清吾の車椅子を押しながら、初詣に行った 帰りに芥川さんの家で新年会だからだ 『何思いだし笑いしてんだよ』 『クリスマスの時ね、芥川さんったら清吾と付き合えって私に言うのよ。だから言ったの。私は元婚約者で自分勝手に彼裏切りましたって そしたらびっくりしてたわよ。清吾ったらいってなかったのね』 『お節介だな(笑)俺は結婚なんてもうしないさ。嫁さんに苦労かけたくないからな。障害者はやっぱり…な』 『清吾らしくないな。世の中には健常者と障害者の夫婦何組だっているわよ。好きなら苦労なんて思わないわ。私が1番よくわかってる。分かち合えるのが愛情なのよ。生きてれば、必ずできる』 『ごめん、ごめん。でもバツイチとしては結婚は懲り懲りだ…しかしなんでお前晴れ着くらいきてこないんだよ。飲む気満々の恰好じゃないか』 『芥川さんの奥さんの手伝いもしなきゃね。だからよ。さあ、いそごう』 私は車椅子を笑いながら走らせた
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