指輪～love story～

新しい人生を作る時

新年会は賑やかだった

私と芥川さんの奥さんは大忙しだ

『相川さんごめんね、お客さんなのに』

『大丈夫ですよ。毎年お一人で？』

『妹にきてもらうんだけど今年は彼氏と旅行いってるの』

『いいですね、私もお正月に旅行いってみたいです』

『相川さんはまだ独身？』

『今は彼氏募集中です』

『だったら清吾君にしなさいよ。イケメンだし、仕事も安定してるから』

『いやだ（笑）旦那さんにも同じ事言われましたよ～私達は友達でいいんですよ。そのほうが楽しいんです』

『私と主人も初めはそうだったのよ。友達過ぎて、恋愛対象にならなくて…あるきっかけで意識し始めて付き合うようになったの』

『あるきっかけ？』

『彼、プロのバスケット選手だったんだけど怪我して諦めなきゃいけなくなったのよ。でもリハビリがんばって、なんとか出来るようになったのに…戦力外通告。でね、毎日励ましにいったのよ、いろんな道あるからって

彼荒れてて私の言う事聞かないから私からプロポーズしたの（笑）私についてきなさい！損はさせないからって。でコーチの道進んだ訳』

奥さんの信子さんは面白かった。自分からプロポーズなんて大胆で素敵