新しい人生を作る時

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激しいトレーニングが続いた 私は精一杯マネージャーの仕事に徹した 今年必ず優勝するぞと、かなりチームは気合いが入っている そんな中、仕事場に私のお客さんがきた 初めわからなかったが、くりっとした目、ちいさな唇…髪をながくして背も高くなっている陽子ちゃんがたっていた 『相川さん、ご無沙汰してます』 『陽子ちゃん、大人になったのね。もう大学生よね』 『そうです。あの…用ってなんでしょうか』 実は私が陽子ちゃんを呼び出したのだ 『陽子ちゃんにお父さんのかたみ、わたそうと思って』 『父のかたみですか?』 『このルビーのネックレス…お父さんから頼まれてたの』 『どうして今なんですか?』 『私に区切りがついたからよ。そしたら陽子ちゃんに渡そうと思ってた』 『でも…』 『最後のかたみなの。陽子ちゃんがもって、今度は陽子ちゃんの子供に…』 『あの…ありがとうございます…父に会えたのも相川さんのおかげだし…』 陽子ちゃんはルビーのネックレスをにぎりしめて泣いた 茂さん、これでいいのよね、処分なんて淋しい事言わないで…
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