1459人が本棚に入れています
本棚に追加
激しいトレーニングが続いた
私は精一杯マネージャーの仕事に徹した
今年必ず優勝するぞと、かなりチームは気合いが入っている
そんな中、仕事場に私のお客さんがきた
初めわからなかったが、くりっとした目、ちいさな唇…髪をながくして背も高くなっている陽子ちゃんがたっていた
『相川さん、ご無沙汰してます』
『陽子ちゃん、大人になったのね。もう大学生よね』
『そうです。あの…用ってなんでしょうか』
実は私が陽子ちゃんを呼び出したのだ
『陽子ちゃんにお父さんのかたみ、わたそうと思って』
『父のかたみですか?』
『このルビーのネックレス…お父さんから頼まれてたの』
『どうして今なんですか?』
『私に区切りがついたからよ。そしたら陽子ちゃんに渡そうと思ってた』
『でも…』
『最後のかたみなの。陽子ちゃんがもって、今度は陽子ちゃんの子供に…』
『あの…ありがとうございます…父に会えたのも相川さんのおかげだし…』
陽子ちゃんはルビーのネックレスをにぎりしめて泣いた
茂さん、これでいいのよね、処分なんて淋しい事言わないで…
最初のコメントを投稿しよう!