独眼竜

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伊達軍から遠退いたあと、幸森達は…。 「まったく…いつもいつも貴方達は!」 「しょうがないだろ?ちょっと近くで見たいな~って…」 二人共正座をして、白狼の説教を食らっていた…。 「私が止めていなければ、どうなっていたことか…少しは自重して下さい!」 「ご…ごめんなさい」 「す…すまない」 さっきとは違い、急に小さくなる幸森と黒羽。 白狼の説教には、誰もが勝てないのだ。 「もう…早く幸村様の所へ参りましょう」 「え…?豊臣のことは知ってるんじゃ?」 「念のためです!流石に伊達軍が引く…ということは限りませんが」 「多分引くと思うよ」 「何故?」 幸森は立ち上がって、元いた伊達軍の方を向いた。 「んー…なんとなく。」 「なんとなくかよ…」 「まあいいや!とりあえず甲斐に戻ろう!」 三人はその場を後にし、甲斐へ向かった。
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