70人が本棚に入れています
本棚に追加
「おじちゃん!団子おかわり!」
「あいよ、しっかし…良く食うねぇ」
「へへへ!育ち盛りってヤツかなぁ?」
彼はとある団子屋で 、大量に団子を食べていた。
ちなみに皿の数は10枚以上だった…。
彼の名は『真田幸森』という。
武田に属している真田家の三男で、真田幸村の弟であった。
髪は、兄の幸村と同じ形で後ろに一つに束ねている。
瞳は琥珀のような茶色をしている。
爽やかな風が、幸森の髪を静かに揺らす。
団子屋に来ているのは、言うまでもない。団子を食べに来ているのだ。
「あいよ、おまち!」
「はは!いただきます」
満面の笑顔で団子を頬張る幸森。
また次々と皿の枚数を増やしていく。
その様子を、遠くの林から見守る者もいる中で…。
『若…いつまで食べているのだろうか?』
心配しながら見守る青年は、銀の白髪の長髪をしている。
『知るか。さっさと行くぞ』
もう一人の、羨ましそうに、かつ面倒くさそうに見る青年は、肩より上ぐらいまである夜の闇のような黒い髪に黒い瞳をしている。
『あぁ!待ちなさい!…まったく仕方がない』
二人は木を降り、幸森の所へ向かっていった。
最初のコメントを投稿しよう!