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瑠佳と瑠佳の両親は行き場のない俺を引き取ってくれた。
生まれた時からひどい仕打ちばかり受けてきた俺にとって初めて出来た温かな家族だった。
瑠佳は自分の部屋を半分俺に分けてくれた。
瑠佳は優しかった。
傷ついた俺の心を知ってか知らずか、いつも俺に気を配ってくれていた。
瑠佳とはご飯もお風呂も一緒だった…
寝る時は、俺は瑠佳の部屋に小さい小屋を与えられていたが、いつも瑠佳のぬくもりを欲して瑠佳のベッドに潜り込んでいた。
でも、瑠佳は嫌な顔ひとつせず俺を抱きしめて眠ってくれた。
大好きだった…
小さい頃から……
瑠佳が俺の全てだった…
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