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過去の感傷に浸っていた俺は、俺の腕の中で眠ってしまった瑠佳に目をやった。
壱「…瑠佳……」
瑠佳の寝顔は悲しそうだった。
俺は瑠佳が好きなのに……
瑠佳に何もしてやれないのか…
瑠佳を笑顔にすることは俺にはできないのか…
瑠佳をぎゅっと抱きしめて自問自答に苦しんでいると瑠佳は目を覚ました。
瑠佳「…壱…どうしたの…?」
壱「…瑠佳…起きたのか……何でもないよ。」
瑠佳「……壱…」
瑠佳は眠そうに俺の名前を呼んだ。
壱「何…?」
瑠佳「…キス…して?」
甘えるように俺を見て瑠佳はそう言った。
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