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瑠佳「…う……ん…」
寝ぼけたように目を開けた瑠佳は、すぐ近くで瑠佳を見ていた俺を見て固まった。
「…瑠佳…俺だよ、分かる?」
瑠佳「…あなた誰?何で私…生きてるの?」
「…自殺は俺が止めたから……」
瑠佳「…何で死なせてくれないの…?」
「…瑠佳は俺が幸せにするから…だから死なないで……」
瑠佳「…わけわかんない。あなた誰?」
「……俺は…壱だよ…」
瑠佳「なっ?!私の知ってる壱は犬…だよ…」
壱「…俺は…瑠佳に助けられた犬の壱だよ……」
そう言って瑠佳に顔を近づけたことで瑠佳には壱の顔がはっきり見えた。
瑠佳「…!!あなた…ほんとに…壱……」
壱と名乗る男には片目に真一文字の傷跡があった。
壱「…ずっと……会いたかった……」
壱はようやく信じてもらえてうれしさに耐えられず瑠佳に抱きついた。
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