短編たちⅢ

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[※アベ(→)←ミハ] オレは、あなたが、好きっ、です…。 ゆっくり開かれた唇から紡がれた言葉は予想外のものだった。 (ぼくたちおとこのこ) いや、待てよ。お前、どうした。俺は男だ。お前も、男だ。そのへん、ちゃんと分かってるよな? 言っちゃった。どうしよう。びっくりされた、よね。俺は男。彼も、男。 ちゃんと、分かってる。 俺はあいつが、 こんなオレは 「「気持ち悪い」」 のか? よね。 壊れる。崩れる。 何かが音をたててる。 俺の?彼の?オレの?あいつの? 分かってる分かってる分かってる。 おれは、おとこ。 .
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