短編たち

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[※ヒバツナ・死ネタ] ごめんなさいごめんなさいごめんなさい (神様、伝言あります) ごめんなさい。神様。 俺は知ってしまったんです。 「…雲雀、さ…ん…。」 目の前の死体。それは紛れもなく、愛しいあなた。 その姿は、周りは血だらけ、目を背けたくなるくらいのむごい死体。 怖い、気持ち悪い。 見た人全員思うような、ソレ。 「…あ、あぁ…ヒバ…リ、サン…。」 二度と起きない、愛しい人。 俺はカタカタ震え、尻もちをついた。 「ごめんなさい…。」 かすれた声で呟く。 人を切り裂く感触があんなに気持ちいいなんて…。 皮膚を破るあの感触も、肉をちぎるあの感触も、血管を潰すあの感触も、一度味わったら逃げられない。 「…初めてが、あなたで良かったです。」 汚れる前のオレの手で殺れて良かったです。 (ごめんなさい、神様。) (オレは) (開けてはならない扉を) (開けてしまいました。) .
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