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[※ヒバ→ツナ・病み雲雀]
それは羽をもぎ取られたチョウの様だった。
(チョウは虫かごに入れてしまおう!)
視界を閉ざして、自由を奪って、心を捕らえたら、そうしたら君は僕の、僕だけのモノになってくれる、そんな気がしたんだ。
けれどそれは、僕の好きだった、愛しい彼とは別人だった。
僕が彼を壊した。
でも、それは喜びにもなった。
僕だけが知る綱吉。僕だけの綱吉。僕しか見えないその心。
あぁ、なんて快感だ。
なんて気持ちが良いんだ。
支配力。まさにソレだった。
彼はもう泣かなくなった。声だって叫びすぎてかすれてる。体中には僕がつけたアトとアザ。
キレイだった血がこびりついて赤黒くなっている。
それも全て僕がやったと思うと胸が高ぶる。
あぁ、君は今、すごくキレイだよ。
「気分はどうだい?」
「最高に最悪ですよ、雲雀さん。」
(チョウは捕らえて)
(羽をもぎ取ったら)
(もっと美しくなる。)
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