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私が渚の話を聴いたあと、決まって行くのは屋敷の隣に建つ蔵。
蔵には沢山の荷物が置いてあるが、窓からの景色はまるで異空間…渚の話てくれるあの街を見渡す事が出来るのだ。
でも今日はお父様が居るから無理…きっと蔵に出向いている事がバレるともう二度と行かせてくれないだろう…
「わたくしが死ぬまで永遠にお話を聴かせてくれるかしら?」
「お嬢様がお望みならば、わたくしはいつでもお話させて頂きます」
──渚、私があの街へ足を踏み入れるなんてあなたは夢にも思わなかったでしょ?
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