籠の鳥

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   広い廊下を歩き、私の部屋とは正反対にある大きな広間。 お母様には絶対に気付かれないこの広間…      小さな灯りが照らす広間の前には、いつものように渚が立っていた。      お父様の帰って来た日──渚の本当の仕事は、ここで誰かが入って来ないように見張る事。       「お嬢様…」   「渚、おどきなさい」    
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