籠の鳥

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   私は知っている。 渚は私に逆らえない事を…    だから私が初めてこの場所に来た時も、渚は歯を食いしばりながらも下がった。      気付かれぬよう、扉を少しだけ開く──そこにはお父様がいた。    お父様だけではない。 お父様がお帰りになった日、必ずここに居るのはお父様とメイドの1人。       「今日の相手は誰なの?」     「メイドの理子さんです」    
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