籠の鳥

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    「……様!お嬢様!」        目を開けると、そこはいつもと変わらぬベッドの上だった。 1人で寝るには広すぎるベッドの上から天井を見ると、見慣れたシャンデリアが。      ──夢…だったの。      横を見ると私に仕えている召使いのキクが心配そうな眼差しで覗き込んでいた。       「随分うなされていましたよ?」   「大丈夫よ、下がりなさい」    
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