薔薇の似合う女

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  怖いと思わなかった。 渚が傍に居てくれている…。   たったそれだけで、恐怖も迷いもなく、渚の言葉を待っていた。     「渚?」     私の言葉のあと、静まり返り渚の声が聞こえない。   しかし、言葉より先に、渚が私へと入ってきた。   ずっと長い間、ひとつになる事を拒み続けてきた渚…。   今、この瞬間、愛する渚と、私はひとつになれた。   嬉しくて 本当に嬉しく…。   言葉にならない感情が、隠された瞳から溢れ出してくる。     何度も加速する振動に、私は泣きながら鳴いた。    
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