薔薇の似合う女

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  私には居場所がないのか…。 倉野家という、この場所で生まれ育った私は、こうなる運命だったのだろうか。     お父様は、倉野グループの為なら娘を利用する… そして、自分は好き勝手、メイドを弄ぶ。   お母様は、お父様の愛を掴まえていたくて、娘の言葉より、お父様の言葉を聞き入れる。 そして、娘が犯されていても笑みを浮かべ、見つめている。   渚は… 誰よりも長い間、私の傍にいてくれて、辛い時は分かち合ってくれた。 楽しさを分け与えてくれて、何があっても、裏切らない人だと信じていた。   でも、結果… 彼は私を裏切った。    
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