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「…ハァ…ハァ…おいおい、久し振りの再会なのに第一声がそれか?」
ケイタは笑っていた。
死を選び、池に身を投げた私に、怒る事もなく…情けをかけるわけもなく、ただ笑っていた。
「俺、ずっとお前を探してたんだぜ」
一呼吸すると、ケイタは上の服を脱ぎ、絞りながらこう言った。
てっきりケイタの事だから、賭け事に明け暮れる毎日だと思っていた私は、驚いた。
「わたくしを…?」
「おう、俺が目を覚ました時、お前居なかったじゃねぇか!酔っ払ってお前に何かしたんじゃねぇかと思って、心配してたんだよ」
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