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勇者ダークはしょんぼりと一人、人気の無い魔王城への道を進んでいた。
WizardEthelbert
「これ、そこの若いの。」
Dirk
「え?僕ですか?」
WizardEthelbert
「そうじゃ、お前さん以外にここを通っとる人間はおらんじゃろうが。」
Dirk
「ええ、まあ…はい。」
WizardEthelbert
「で、お前さんは何をそんなにしょぼくれとるんじゃ?」
Dirk
「あ、分かります?」
WizardEthelbert
「そりゃ分かるわい。
見るからに頭から爪先までしょぼくれとるからな。」
Dirk
「え…。
あ、あの所で、おじいさん何者なんですか?」
WizardEthelbert
「ほう、わしが誰か知りたいのか。
良かろう。
…これ、わしの名刺じゃよ。」
Dirk
「あ、これはどうもご丁寧に。
…え、『ウィザード・エゼルベルト』?
おじいさんは魔法使いなんですか!?」
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