Dirk and the Strange Magic

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Dirk 「そうでしょうか…? 自信ないです。 ただ剣を岩から抜けただけなのに。 こんな剣、本当は誰でも抜けるんですよ! …ただ皆、自分が魔王と戦うのが嫌なだけで…!」 WizardEthelbert 「確かにお前さんの言うとおりじゃ。 剣を岩に突き刺した者は、勇気ある者が抜く事を願ったじゃろうな。 しかし、お前さんは勇気を持って抜いたんじゃろ? 抜けない振りをしても良かったのにな。」 Dirk 「その時はこんなつらい旅に成るなんて思いませんでしたよ! 分かってたらあんな真似してない!」 WizardEthelbert 「…甘んずる事が出来ぬと言うのか。 剣を抜いて腰も抜けたのか。 …勇者よ、お前に足りない物は自信ではない。 勇気じゃ。 剣を抜く時の勇気はどこへ消えて失せた? 否、お前は恐れたのじゃ。 しかし、それで良い。 恐怖に立ち向かう勇気が必要なのじゃからな。」 Dirk 「そんなの綺麗事だ…。 おじいさんだって魔王と戦うのが嫌だから僕に戦わせたいんじゃないんですか!?」 WizardEthelbert 「わしの場合は望みが無い。 お前には希望が満ちておる。 お前なら勝てると信じておる! …しかし、お前がそこまで言うのなら魔王と対峙した時は、わしが先に戦う事にしよう。 わしが倒れる前に答えが出ると良いがな。」
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