あとがき

4/9
前へ
/290ページ
次へ
本当に尊敬できる自分の大切な人を失った時、自分の中で何かが壊れる音がした。 押し寄せる悲しみ。 現実逃避。 何にも勝る脱力感。 世界の全てがどうでもよく感じて、オレの心は一度閉じ籠り、自分を失った。 きっと… 死と向き合うのは始めてだったから、僕には時間が必要だったんだ。 そんな僕でも人間らしい心や感情…作りものじゃない笑顔を取り戻せたのは、やっぱり僕を取り巻く多くの人々が、そこに居たから…。 死と向き合う為に多くの時間を費やそうとも、それを取り戻せるだけの時間がまだあったから…。 だから僕は、深い闇の淵に居た僕をそこから救い出してくれた人々と世界を大切に思っています。
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2981人が本棚に入れています
本棚に追加