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サンタが軽く、怜に頭を下げた。
「かおりちゃんもいらっしゃい。久々だね。」
「こんばんは。」
そういえば、私はまだ怜さんにサンタと付き合い始めたことを言っていなかった。
「で、二人はどこまでやったの?」
「はいー?私たちのこと知ってたんですか?」
「あ、俺が言ったんだ。」
「ああ、そう…。」
久々に会うが、相変わらず怜さん節炸裂だった。
会場に、少しずつ人が増えてきた。怜とサンタが控え室に行ったので、私は一人でペットボトルのお茶を飲みながら、前の方に立っていた。
「え?かおり?」
「え?」
声のするほうを向くと、薄暗がりの中に、どこかで見たことのある顔があった。
「あー!!!響子!!!」
「うわー。こんなところで会うなんて偶然だねー!」
「ビックリだよ。何年ぶり?」
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