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ステファニーはフォルダーだけをバッグから取り出し腰に掛けて立ち上がった。
「どこに?」
「どこってマールの森に決まっているじゃん。
まったく鈍臭いんだから~」
「マールの森?!
あそこはダメだよ!ステフ!」
「なんでよ?」
怒り混じりだった。
「なんでってあそこは魔物がいるからだろ」
「だからこそ修業にいいじゃん。
それにいるのは下位魔物だけじゃない」
「そうだけど……」
「じゃあ私だけで行こう。でもたぶん私だけで行ったらメイト伯父さん達はなんで女の子一人で行かせたんだってこっぴどく怒られるんだろうな~」
ステファニーは試すような目でケイトを見る。
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