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ある日も、少女は雪の竜をもっと大きくする為にいつもの場所に行きました。
そして、少女が時間を忘れて夢中になっている間に周りは吹雪になっていました。少女が気付いた頃には吹雪がひどくて、前が見えません。
少女のつくった雪の竜のすぐ隣は湖です。そこに行ってしまったら、冷水の中へジャボンです…。
何とか、少女はふらつきながらも、前へ歩きました。少女は前へ進んでいると思っていることでしょう。しかし少女はふらつきながら歩いていたので、いつの間にか湖の方へ歩いていました。
――少女が気付いた頃には、湖の真ん中にいました。すぐ、岸の方へ戻ろうとしましたが、湖の上に張っている氷にひびが入り、割れてしまいました。
少女は大きな叫び声をあげましたが、こんな吹雪の中、誰もいるはずがありません。少女は冷水の中へひきこまれていき、すぐ、息途絶えてしまいました。
…白く冷たくなる少女の体……………
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