ヤンキーと男子寮

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たっつんに連れられて俺は校舎を離れ寮へ向かう。 なんでも生徒の数が多く部屋数の関係から東西にそれぞれ一つずつある。それでも足りなくて部屋は一部屋を2人~3人程で使用するらしい。まぁ寮外の生徒もいるらしいから結構な生徒がいるんだな…。 んな話を聞きながら歩いて10分程で目的地の寮に着く。 俺の寮は東塔。 考えていた寮よりも大きく立派で綺麗な建物でびっくりした。 「ここが新しいお前の家だ。全室冷暖房完備、一台ずつテレビや洗濯機などの家電もある。どこぞの安いアパートなんかよりよっぽど快適だと思うぜ?」 たっつんは寮の入口、木造のでかい扉の前で言った。 俺は圧倒されて言葉が出なかった。 これからここが俺の家。そう思うと部屋の感じはどうなのか?ルームメイトはどんなやつなのだろうか?仲良くできるだろうか?というなんとも言えない期待と不安が入り交じり心臓がなった そんな俺を見てたっつんは笑って「じゃあ行くか」 そう言って寮の扉を開けた…─
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