ヤンキーと男子寮

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扉を開けると中は……真っ暗だった。 「…真っ暗……ですね…。」 予想外の真っ暗な中に思わず零れる。 寮の中は真っ暗で誰一人いる様子はない。 とても中に人がいるようには思えない。 いるとしたら扉の前にいる俺とたっつんだけだ……… 「…たっつん、みんなはどこに… ─バタンッ! …………………?!」 いきなり扉はしまり俺は暗闇に残された。いや扉は俺の隣にいたであろうたっつんに閉められたのだ。 寮に入って早々に俺ピンチ?! 急いで閉まった扉を叩き、何度もたっつんを呼んだりしたが全く反応はないし鍵を閉められたみたいだ。固く閉ざされた扉は開くことはなかった。 いつまでもここにいる訳にはいかないし、とりあえず電気だけでも付けようと扉の壁を伝い電気のスイッチを手探りに探す。 するとそう遠くではない所にスイッチはあり、カチャとスイッチを押す─パンッパパンッ!!!!! 「へ…!?!?」 電気がつき、周りが明るくなると同時に無数のクラッカーの音が響き渡る。 「「「「ようこそ!東塔へ!転校生!!!!!」」」」
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