ヤンキーと飛び蹴り

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『そこのでかいの!ちゃんと俺様を受け止めろよ!』 「は?」 あと数メートルでベンチにつくところの俺を呼び止めた声に反応し振り向くと木から飛び俺の方へ着地というか飛び蹴りをしようとする奴が見えた。 突然のことで受け止めることも受け身をとることもできず俺はそいつの蹴りを綺麗に受け、天を仰ぐように倒れる。 「ーーっ…!!!!!」 背中(主に腰)をおもいっきり打ってマジで痛い。 腹に蹴りを受けますます痛い。 嗚呼、俺の最後は畳でと決めてたのにと歎き、自分をこのようにした奴を見ようと首を左から右へ向かせる …顔が近い。あと数㍉で互いの鼻がぶつかりそうだ。 隣にいるとは感じてはいたがこんなに近いとは思わなかった。
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