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そういえば長く恋愛をしていない僕を友達が気遣い一人の女の子を紹介してくれた。 その女の子と話をしていると過去の恋愛を聞かれた。 僕は恋愛などと呼べるものなどほとんどしたことがなく何も言えなかった。 それから今まで何人と付き合ったかと聞かれ僕は答えられず、その女の子は十人くらいだと言った。 きっと昔では考えられない数字。 ただ今の時代では妥当なのだろう。 そう考えると僕を時代に置き去りにされているという小さな恐怖が襲い掛かった。 それと同時にその女の子を何故だか可哀相だと思ってしまった。 その女の子はたった一人だけにでも愛されてはいなかった。 恋愛ごっこにすぎない。
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