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───── 「逞あ?」 「ん?」 「女の子、あたしらのちゅー見てたよね!まじウケる!あはは。」 隣で亜季は大爆笑。 だからバカは嫌いだ。 不愉快… 「…離れろ、クズ。」 先ほどの声とは比べ物にならないくらいに、ドスの効いた声で言った。 亜季は少しビクッとしたが、直ぐにふふっと笑った。 「はいはい。また違う女と遊ぶんでしょ?」 「お前に関係ないし。お前も違う男と遊ぶんだろ?」 「あったりまえー!あ、もう校門ね。じゃあね、逞!」 ヒラヒラと俺に手を振り、亜季は昇降口へと姿を消した。 「…くだらね…」 こんな生活、本当はうんざり。 生きている意味さえ、感じられない。 だから、その時を楽しむ。 後先なんて関係ないし。 「ふあー…ねみいな…」 たらたらと昇降口に向かっていると、横を凄い勢いで誰かが通り抜けていった。 「あ、さっきの変態女じゃん。」 ぽつりと独り言のつもりで言った。 が、何故か前の女は足を止め、俺のほうに振り返った。 「お言葉ですが、あたしは全く持って、変態などでは御座いません!…失礼します!」 それだけ凄い勢いでいい、再び昇降口に向かって走り出した。 「…なにアイツ?めっちゃ気になる…クク」 あの校章の色は、新入生だな。 「…ターゲット決定ー♪」 今日1日、楽しくなりそうだ… _
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