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イゾルデ
「ここここけっこればどういうことなの?」
トニ
「はっ!本編と全く違うルートに進んでいる模様であります!」
イゾルデ
「困るわ、そんな台本貰ってないもの!」
レーネ
「先生、ここはアドリブです。」
イゾルデ
「でも…本編と同じ様にするなら入学した早々ラスボスとの間が有り得ない位近くなってしまいます!」
レーネ
「え!?じゃあアタシら主役のお供!?やったー!給料がグンと上がるよー!」
トニ
「読者が見てる前でそんな話すんじゃねぇ!…ま、まぁグンナル達より俺らが出る回数が多くなってその分給料も高くなるんだよな…グンナルよりも……………ニヤニヤ」
レーネ
「によによ」
ヴェイン
「主人公が悪役ってのも良いよね…うん」
こうして主人公のヴェイン・アウレオウスは、悪役への道に少しずつ歩むのであった…。
グンナル
「いやいやいや納得いかん!?主人公と俺様が敵対するのはもっと先の本編をクリアした後だろう!?しかも立場逆だし!!」
トニ
「ざまぁwwwww」
ニケ
「ネタバレに泣いた」
グンナル
「あ、いや、聞かなかったことにしてくれ」
ヴェイン
「…でも地味な悪役のストーリーを進むより内蔵破裂寸前のスリル満点、正義の道を進んだ方が楽しそう…」
トニ
「地味…だと…?」
グンナル
「そうだ!こっちの方が断然楽しいぞ!そっちなんてあと二年すりゃ卒業の奴らだ!卒業した後は一人で採取、一人で釣り、一人でバイトだ!」
トニ
「ちゃんと人集めくらいするわ!!」
正直僕は迷っていた
楽しそうな正義のストーリーを選ぶか
悪の巨乳を選ぶか
迷っていた。
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