儚く 2

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隣の県。と言っても車で30分ほど走ると、北関東の東京都の隣の県にはいる。 そんな場所。 「南十字星で待ってるから。解らなかったら電話して。迎えにくる。」 そう言って紙切れを渡してくれた。 南十字星の電話番号。それと自分の家のだった。 「はい。」 もちろん、携帯などまだない時代。 公衆電話も、赤とかピンクのヤツの時代だ…。 まだまだ、夜の世界が賑やかだった頃の事。
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