儚く 2

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ルミは、店から歩ける場所にアパートを借りていた。 店から、ほど近い場所。歩道に煤けた看板が灯りをともしていた。 -南十字星- 恐る恐る、南十字星のドアをあけた。 小さな店に人がたくさんいて驚いた。 マスターの前…カウンターにひろしが待っていた。 「ここ。おいで。」 そう言って、5つ目の椅子を引き寄せながら言ってくれた。 カウンターの客が、つめてルミの場所を作ってくれる。 「すみません。」 「なに飲む?マスターならなんでも大丈夫だよ。」
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