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「…くん、健太くん…」
体を揺さぶられ起きる。
「…?」
「もう朝ですよ。朝ご飯の時間です。」
「あ…はい…」
寝ぼけ眼でメガネを掛ける。
「今日は朝食の後に検査がありますからね。」
「はい。」
朝食の準備を終えて、メガネを掛けたお姉さん的な感じの看護師は去っていった。
「今日の味噌汁はわかめか…」
そんなどっかお父さんみたいな事を呟いて、味噌汁を啜る。
後少しで点滴が終わりそうだ。
ふと、隣の瞬ちゃんに目をやる。案の定、ピーマン入りのサラダは残している。
「ちゃんとピーマン食べなさいよ。大人になれないよ?」
「ピーマン嫌いだもん。」
そう言って、そっぽを向いた。
「まぁ俺にだって嫌いなものはあるけどさ…ごちそうさま。」
「お兄たんだってにんじん残してる!」
「お兄ちゃんは大人だからいいの。」
そう言いながら冷蔵庫に入ってるプリンを出す。あれ?二つあるじゃん。しかも小さいし。
瞬ちゃんにあげるか。
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