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「うちとあんたば取り替えて、あんたに悪いこと言い当てっと、押しつけようとしなったけ、バチ当たったったい」
「どけんこつね?」
ネネコが聞き返した時には、ミオは眩しい光に包まれて、猫のような人のような、不思議な姿になりました。
「うちがネネコ、あんたがミオやったと」
「ええっ?」
ミオはますます輝いて、ネネコもおとさもおかさも、思わず目をつむりました。
「うちなもう宮さ帰る。ミオなネネコの二人分、頑張りやー」
猫達のにゃおにゃお言う声に消えるように、三人が目を開けた時にはもう、ミオの姿はありませんでした。
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