ギリシャ神話 (小話)

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 この世の初め、カオスという混沌を司る神がいました。カオスはふと思い立ち、大地の女神ガイアと暗黒の男神タルタロスを創りだしました。 ※日本神話もそうですが、一応『男神女神』と分かれていても、何故か男女関係なく子神が生めます……蝸牛は実は、最も神に近い存在だったりして……  さて、新たに生まれたタルタロスとガイアは、カオスに、 「お前達も何か創ってごらん」 と言われて、まずはタルタロスが試みることになりました。  ところが、生まれてきたのは、とても神には程遠い、醜い怪物でした。タルタロスはこれらを自分の持つ暗黒に閉じ込めます。  こうして、閉じこめられたなり損ないの神は、全ての怪物の祖となりました。  次にガイアが試みたところ、見目もよくたくましい二人の男神、天空神ウラノスと海神ポントスができあがりました。  気をよくしたガイアはウラノスを夫として、カオスに任された世界を創造していくことにしたのです。  ところが、ガイアとウラノスの最初の子神は、目が一つしかないキュクロプスと、頭が五十、手が百本もあるヘカトンケイルでした。
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