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「私は室長助手のリナリー 室長のところまで案内するわね よろしく」
いつもの微笑みでアレン・ウォーカーという名前らしい訪問者に言う。
門をくぐると神田は直ぐ別の方向へ歩き始めた。
「あ、カンダ」
そう呼ばれると神田は振り返り、すごい目でアレン・ウォーカーを睨んだ。
「……って名前でしたよね…?」
先を読み、神田より先に発言する。
「はじめまして、アレン。私はライラって言うの、よろしく」
ちょっと意外な方向からの返事に少し驚いて、アレンは差し出された手を握った。
「彼は神田ユウ。あのね…」
「勝手に喋るんじゃねぇ」
少し口を尖らせてそれ以上は言わなかった。
神田はまた向きを変え、歩いていった。
「あっ…引き止めてごめんね」
ライラはリナリーに一言言うと、神田を追いかけた。
「ごめんね、任務から帰ってきたばっかりで気が立ってるの」
アレンとリナリーも直ぐに歩きだした。
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