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次の瞬間、
「きゃーっはははははははっ、あっはははははっ!!」
「!?」
その乾いた笑い声に敏感に反応し、同時に声のした方向へ振り向く。
「あんたたちサイコォ、超傑作!!」
廃墟から幼い少女が出てくる。
その少女はふざけた服を着ていて、荒れ果てたこの街の風景から完全に浮いていた。
その少女の傍らからタキシードをきた中年男性が出てくる。
「お嬢様、笑い方に品がありません」
「うるさい、黙っていろ」
少女が短くそう言うと「かしこまりました」と言いながらお辞儀をし、それ以降黙り込んだ。
しばらく静寂が続く。
「…誰だ」
その静寂を破ったのはアレンだった。
ライラはアレンのそのいつもより低い声に少し驚いた。
「ん?言わなきゃ分かんないかなぁ?」
その2人の全身は鮮血に染まり、少女は傍らにある死体の頭で遊んでいる。
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