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「…あれ?もしかしてあんたアレン・ウォーカーだったりするぅ?」
「なっ…」
“何故知っている”とでも言おうとしたのだろうか。
でもその声を発した瞬間、その少女は目の前にいた。
アレンの顔の目の前でにやりと笑うと口角をぐっと上げて
叫ぶように言う。
「やっぱりそぉだぁ!!大当たりを引き当てたみたい!!!」
直後、甲高い声で笑い続けた。
その様子を呆然と見ているしかない。
突然笑いをピタッと止め、鋭い目つきでアレンを睨む。
「アレン…あんたの血、ちょうだぁい?」
「!?」
戦闘隊形に入り、アレンとは離れた位置にいた。
急いでアレンの方へ走るが、向こうが早すぎた。
「頂き☆」
空中でアレンの方に手を向け、“何か”を飛ばした。
アレンは気配を察知して避けるがそのスピードが早く、腕をかする。
そこから流れ落ちた血が、華麗に着地した少女のもとへ飛んでいく。
飛んでいった血は彼女の持つフラスコの中に入っていった。
そのフラスコは、すでに血で満たされていて、どれだけの人数を殺したか理解できた。
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