やる気のない男

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窓際の1番隅の席で、ボ―ッと外を眺めている男がいた。 男の名は鈴木太郎。名前もそうだが、見た目にも印象の薄い男だった。 太郎は中肉中背で、寝癖の付いた髪型はだらしなく、下ろしたてのワイシャツもどこかくたびれて見え、いつもシワのよった地味な色の背広を着ていた。
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