恋人

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青い空に白い雲、 光る太陽… 今日は絶好の洗濯日和だな… そんな事を学校の屋上でボケッと考えている彼の名は高坂千尋(18)である。 「ねぇ、ちょっと千尋? 聞いてるの??」 「…へ……??」 そう言って千尋に話かけてきたのは親友の櫻井京(18)。 「さっきからずっと話かけてるのに返事してくれないから、 寝てるのかと思ったよ。」 そう言ってプンプン怒る姿をみて千尋は苦笑した。 「…で、何だって? 話の内容。」 へ?っと言う顔をした後に、 千尋が付け足した一言に「ああっ。」と言いながら少し頬を赤らめて話始めた。 「……あの、さ……。」 「ん?…」 言葉の間がどうも詰まるし、 相手の顔を見ると耳まで赤くしていたので少し凝視してしまった。 「…俺……、 恋人出来たんだ―――――……。」 言葉が出なくなって、 俺は固まった……
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