プロローグ

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そう 儚く綺麗な外見とは裏腹に強く逞しく、誰もが羨む存在でものすごく人気者のひとりの男子生徒がいた。 それにもかかわらず 「ふぁー」 当の本人はというとそのヒソヒソ話しをよそに、あくびをしながら、歓声の中を平然と通りすぎる。 うん、今日は、良い天気。 お昼は屋上で食べると気持ちいいだろうなー。 そんな事まで呑気に考えていた。 「おい!!倉乃!!今日もすごいな!!」 「……あっ、おはよう」 「おはようってなに呑気にいってるんだよ!! 周りを良く見てみろよ? この熱い視線も歓声も全部お前に向けてだぜ」 「……ん、歓声って?」 ぼーっとしながら答えた彼はまるで、気づいていない。 その理由は、ただひとつ。 彼はかなりの鈍感で自分の顔が良いのも女の子達からモテている事もまったく知らないのです。 これから見ていただくお話しは 王子様とまで呼ばれていた彼の苦悩の物語。 これから彼に待ち受けている試練とは!? では本編へ
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