奴隷の子供は奴隷

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だけどそんな私は、こんなひねくれた考え方は、あの人に会ってから全く変わってしまった。 それはあたしが9歳の誕生日を迎える2週間前のことだった。 「ミア!ミア!」 母のアンジェラに揺すり起こされる。時刻は4時。仕事の時間だ。 「母さん、ごめんね。今から支度するから」 そう言って汚い服から仕事着に着替えようとした。 もう買い換えたいな。この服。 と眺めているとき、母さんは言った。 「ちがうよ。今日から主人が変わるんだ。だから荷物をまとめないと」
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