チョコレートの欠片。

奴隷の子供は奴隷

少し焦っているような声であたしは動き始めた。
そんなに荷物はない。私の荷物は袋ひとつくらいで足りる。

私には弟が１人いる。まだ５歳だからそんなに仕事は出来ないんだ。

でも仕事をこなさないともっとひどい仕事がくるって母さんが言ってた。

弟のラルクはそんなことを知ってか知らずか頑張って仕事をこなす。

それも遊ぶかのように楽しそうにするのだ。

年を重ねるとだんだんと意味がわかって楽しくなくなるのだけれど。