1319人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
今では思う。
わたしには晶しか有り得ない。
好きな人を素直に好きだと思う気持ちは、何も可笑しくない。
それを笑う権利なんて、誰にもない。
それが本当の自分の心で、自分の気持ちで、愛情なんだと思うから。
好きな人を好きだと思えるわたしは今、とても幸せだった。
晶と同棲する様になってからも、結構な年月が経った。
お互いの親も“友達”と一緒に住んでいることは了承している。
同性だったから安心しているって訳。
何時も起こされて朝食を食べ、別々の会社へ出勤して仕事をする。
そして帰ってきたら一緒に夕飯を食べて就寝。
毎日が同じことの繰り返しだけれど、そんな普通の生活がわたしにとっては嬉しかった。
好きな相手と、毎日一緒に居られて、同じベッドで寝られるなんて、凄く幸せなことだと思うから。
最初のコメントを投稿しよう!