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「まずは色とりどりの花の楽園、東南植物園にご案内致します」
案内された植物園には日本の花から海外の樹木まで、色々な植物が生い茂っていた。
「なんか海外来たみたい。すげー常夏って感じ」
俺は小さい頃から自然に囲まれて育ってきたから、こういう所は割と好き。
うちの山には無い花や樹に新鮮さを感じる。
「えー?なんか楓んちと変わんねーじゃん。食える分だけ楓んちの畑のがいいし」
「はぁ…お前はホントに花より団子だな。ほらこの花なんかすげぇ色じゃんか!あっちの樹だって…」
「楓。俺にとっちゃどんな花よりもお前が一番綺麗だよ。」
「ーっ、もういい!てめぇとは二度と来ねぇ!」
怒ったように先を歩けば、洋平が慌てて駆け寄る。
「嘘だって!楓!ほら、あそこにアイス売ってるから!」
「結局、食い物じゃねーか!」
沖縄名物ブルーシールアイスを二人分買って貰った。
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