2360人が本棚に入れています
本棚に追加
「洋平!いい加減行くぞ」
「やだ!俺はこれを見る為に沖縄に来たんだ!時間ギリギリまでサメを見るぞ!」
なんつー意固地。
「もう置いてくからな!」
「えぇー…楓も一緒に見よーぜー」
さっきとは正反対の寂しそうな表情。
…ったく、そんな目で見んなよ。
「しょーがねーなぁ…一つ貸しだかんな」
なんだかんだ言いながら、この我が儘で自己中な男に俺は惚れてんだ。
すれ違い様に振り向かれるくらいイイ男のくせに、中身が案外子供っぽいとことか。
時折見せる年上らしい一面とか。
強引だけどいつも周りを楽しませてくれるとことかが、堪らなく好きで。
こうして付き合ってしまう俺は、結局洋平に甘いんだな。
_
最初のコメントを投稿しよう!