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「洋平!いい加減行くぞ」 「やだ!俺はこれを見る為に沖縄に来たんだ!時間ギリギリまでサメを見るぞ!」 なんつー意固地。 「もう置いてくからな!」 「えぇー…楓も一緒に見よーぜー」 さっきとは正反対の寂しそうな表情。 …ったく、そんな目で見んなよ。 「しょーがねーなぁ…一つ貸しだかんな」 なんだかんだ言いながら、この我が儘で自己中な男に俺は惚れてんだ。 すれ違い様に振り向かれるくらいイイ男のくせに、中身が案外子供っぽいとことか。 時折見せる年上らしい一面とか。 強引だけどいつも周りを楽しませてくれるとことかが、堪らなく好きで。 こうして付き合ってしまう俺は、結局洋平に甘いんだな。 _
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