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「なっ――――!!」
学園長室に入ったジルヴァは目の前の社長椅子に座っている人物を見て驚愕する。
「久しぶりー!ジルちゃん随分大きくなったね」
その社長椅子に座っている女性は彼の叔母にあたる人物だった。
彼女はジルヴァの母の姉。昔よくジルヴァの父が仕事で家を出ている時に彼の母の姉、ミリアに妹の面倒を見てもらう事が度々あった。
しかし、ここにミリアが居る事にジルヴァは驚きを隠せない。
驚くのも無理はない。ジルヴァが最後にミリアに会ったのも五年前、ギールとは三年前から会っていなかった。
「久しぶりだなー、ミリアさん。学園長をしてるなんてちっとも知らなかったぜ」
ジルヴァは現在の状況に困惑しながらも挨拶を交わす。
「五年振りぐらいね。その間に私もおばさんになっちゃったわ」
ジルヴァからすれば元から叔母さんだ。
「それで仕事の依頼の事だけど、お願いも聞いてもらっていいかしら?」
ミリアは少し申し訳なさそうにしながらジルヴァに尋ねた。
「全然構わねぇーよ」
ジルヴァの言葉にミリアは少しホッとした表情を浮かべた。
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