白魔学園

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マナとは、空気中に存在する気体の事で、魔法使いが体内に持つ魔力と似たような物質。 そのマナが一定空間に多過ぎると生き物が呼吸する事で魔物に変化する。 すぐに魔物になる訳じゃないが、月日を重ねる事に体がマナに汚染され、姿形を別物に形を変え、理性を失う。 正に生きる屍。 人型生物はそれなりにマナによる耐久性があり、そう簡単には魔物に変化しないが、稀に変化する事もある。 「警備については了解した。教育ってのは?」 簡単に解釈すれば取り敢えず、学園内で不審者を見つければ倒せって事だ。 「この学園にある特別クラスの生徒達の担任をしてほしいの」 これは予想可能な普通の教員の仕事。 特別クラスっていうのが気になるジルヴァ。 「特別クラスって言うのはこの学園内で少し変わった子や実力のある子、成績の良い子達が集まるクラスよ。人数は十人とちょっとなんだけど」 説明を終えたミリアは何故か少し苦笑いを浮かべた。 それほど変わった生徒達なのだろうか。 その話を聞いたジルヴァはどんな奴らだ?と特別クラスの生徒達に好奇心を抱く。 「最後に娘の護衛っていうのは?」 ジルヴァ自身一番気になるのがミリア直々のお願いだ。
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